支配民族カーマが統べるマージ星で育った少年は、残酷な宿命に抗い、迷い傷つきながら、「本当の心」を信じ、生きた。すべての母なるルーン星で育てられた少年の希望は、夢でしか会えない「片われ」との絆を信じ、共に生きる未来を想うことだけだった。二つの星に引き裂かれ、二つの運命に導かれた、同じ顔を持つふたり。デュルクとミューバ。イムリであり、カーマであった、双児。4千年にわたる戦乱の果てーー「明日」を欲した少年達の「夢」は一つになり、そして今、「伝説」となった。希望を、光を、夢を見せた、「ファンタジー・サーガ」の最高峰ーー14年間の長期連載、堂々終幕。