日本を代表する電機メーカー・テコットの会長を退いた島耕作は相談役に就任する。テコットの枠にとどまらず日本の経済活動に貢献するためだ。そんな島のもとを悩める風花凜子社長が訪れた。風花は、自分より若い彼女に嫉妬し、難癖をつけてくる取締役連中に縛られ、自らのプランを実行できないと思いを吐露。窮地のなか、「テコットを委員会設置会社に変更する」という大胆な構想を島に提案した。実現すれば、報酬や人事の透明性を高めることができるが、プロパーの取締役を減らし、社外取締役を増やす必要があるという。そのためには、取締役会で賛成を得なければならないが、もちろん会議は紛糾してーー新型コロナウイルスが猛威をふるう中、未来のテコットのため、島も動き始める。