20世紀初頭、フランス・パリ。売春宿で働くコレットは、訪れる’変態’的な欲望を抱えた紳士たちを相手に、出口の見えない生活を送っていた。彼女の唯一の幸せは、どうしようもなく惹かれてしまうヒモ男、レオンとの逢瀬の時間。…たとえ、彼がコレット以外の女のもとへ通っているとしてもーー…。「変態とは、目を閉じて花びんの形を両手で確かめるように、自分の欲望の輪郭をなぞり、その正確な形をつきとめた人達のことである……」絢爛なる花の都の夜に息づく、安野モヨコの描く’変態’たちとは一体ーー?8年ぶりの、安野モヨコ新作ストーリー!「さくらん」「バッファロー5人娘」につづく、力強く生きる’娼婦たち’の物語。電子版では、雑誌収録時のカラーをすべて収録!!