特集は「自己中心的(ジコチュー)な女たち〜私がルール、私が正義」。幼い頃、お稲荷さんにお願いして手に入れたバレエ発表会の主役。その後も大事にしているものをお供えする代わりに、欲しいものは次々と手に入れた…恋人、進学、そして結婚相手も…。人生で欲しいものは何でも簡単に手に入る。でも、そう思い込んでしまったのが大きな間違いだった![契約/安藤なつ]。「ルールを守れない人はろくな大人になりません。あなたのママみたいにね」と子供に向かって言い放つ保母のあけみ。「本当のこと言って何が悪いのよ」教育のために正しいことをしているだけという彼女の信念は周囲との軋轢を生み、そして悲劇へと――[正鵠/古塚利穂]。不倫関係は男の病気で終わりを迎えようとしていた…。もう永くはないようだった。病院での面会を妻に拒絶された愛人は常軌を逸した行動をとる。愛するが故に、その想いを永遠のものにするために…[永遠の宴/芳村梨絵]。誰にも心を開かない女。心なんてゲームみたいにコントロールして誰とでも適当に話を合わせていればいい…彼女はそう思っていた。でも、それを見透かした目で見つめる男がひとり。彼の事を思うとコントロールしていた心が…[サヰコ・ゲーム/長広洋子]。計4作を収録。