火神の子として生きる高校生、るな。かつて火神の子であり、鍼灸院を経営する祖母、「おばば」と一緒に暮らしている。鍼灸院では火神の子であるるなの血が入ったモグサを使い、「自己実現」を売っている。いわゆる信者ビジネスである。るなは「宗教の人」としてクラスでいじめられるが、唯一の理解者であるスバルとは良い友人関係を築いている。ある日、るながいじめられているところをクラスの人気者、ケンショーが助けてくれる。その出来事をきっかけにふたりは距離を縮め、るなはケンショーに恋をしてしまう。だが、神の子であるるなに恋は許されない。るなは、ケンショーを「ビジネス」に取り込むことを決意する。思わせぶりな態度をとってきたケンショーへの復讐である。将来ビジネスで身を立てたいと望むケンショーはおばばとるなが主宰する「火神の医学」に入り、火神からビジネスの才能を買った。るなが「火神の子」としての本領を発揮。目的のために頑張っている――「自己実現」を達成している信者たちを、笑えますか。果たしてるなの復讐は成就するのか。ケンショーの「才能」とは何なのか。何も考えず、とにかく読んでみてください。読めば必ず、気付かぬうちにるなの魅力に取り込まれていることでしょう。