主人公の漫画家・高木正悟(たかぎ しょうご・22)は、漫画アプリで大賞を受賞してデビューしたものの、初めての連載作が振るわず、その後も連載会議に通る企画をなかなか出せずにいた。ある日、高木の担当編集が退職することとなり、女性編集者・横山真実(よこやま まみ・25)が新しい担当となる。横山から漫画の弱点を容赦なく指摘され、新企画として最近の流行ネタである「不倫もの」を提案された高木。最初は反発していた高木だが、横山の理論と熱量に圧倒され、次第に彼女の言う通りに漫画を描くようになっていく。だが横山には、高木の知らない「別の目的」があった―――。