渡り鳥の行く先を知りたい─ ホームグラウンドに来るサンコウチョウの行き先を突き止めるため、そのサンコウチョウの特徴を手紙にしたため世界の文通希望者に出していた拓也。その努力が実る日が来た…!クリスマスを迎え、ウッド・ノートのメンバーはパーティーの準備中だ。特に唐須は浮かれている様子。なぜなら彼が尊敬する動物カメラマンの和木貴彦が一年ぶりにウッド・ノートに立ち寄るからだ。パーティーの準備が終わる頃、ついに和木が現れた。それも新聞記者と一緒に!新聞記者に不思議がる唐須たちに和木は一枚の写真を見せた。和木が中国、広東省で撮ったというその写真には何と拓也が追っていた、サンコウチョウそのものだったのだ!手を取り合い喜ぶウッド・ノートのメンバーたち。それは高校の同好会に起きた一つの奇跡だった。明けて翌日、いつもと変わらずホームグラウンドに出かけるメンバーだが、まりもだけ寝坊してしまい和木の車でホームグラウンドまで送ってもらうことに。その中で和木が口にした言葉は…?!その他、ホームグラウンドに現れた密漁者にウッド・ノートのメンバーが立ち向かう「光の弾丸」。ウッド、ノートのメンバーがそれぞれ未来に向かって歩き出す「そして2年後」など。『すくらっぷ・ブック』『ぶるうピーター』に続く小山田いく青春三部作第3弾の最終巻!!ウッド・ノート特別読み切り(第0話)も掲載!小山田いく先生の当時の単行本コメント『強い鳥、弱い鳥、きれいな鳥…大きな鳥、小さな鳥、いろんな鳥がいます。すごい速度で飛べる鳥、泳ぎがうまい鳥、木の実をじょうずに割る鳥、猟が得意な鳥、本当にさまざまな鳥を見てきました。今、振り返って、このステキな生き物たちの、ほんのわずかのエピソードしか描けなかったのが残念です。しかしつきあっていくことは一生できそうだ…と思っています。』