【フルカラー58ページ】ため息しか出ない様な憂うつな朝を、寺島円は迎えていた。その原因は目の前の光景にある。女の子達に囲まれ、モテモテの状況に満更でもない顔をしている辻井。コーチとしての辻井を慕って転校してきた円は、そんなことにうつつを抜かして全く自分を見てくれないことに心を痛めているのであった。辻井は相変わらず状況に流されることに弱く、またしても生徒とHな関係に至ってしまうのであった。弓道場で円は辻井への気持を確かめる様に弓を射つづけている。次々と浮かんでくる辻井との日々。そして円は辻井の事を尊敬するコーチとして以上に、一人の男として愛していることに気付く。弓道場の扉が勢いよく開き、今一番会いたいと思っていた人が突然現れる。円は今までの辻井の行いから素直には喜べず、その場から逃げ出してしまうのであった。