大好きなものがあふれているこの町に13年ぶりに帰ってきた雅は、昔から数字がいろんな色に見える特異体質の持ち主だった。数字は綺麗なグラデーションを描き虹色に見えた。数字好きのおかげか証券会社の仕事も順調で、妻と可愛い息子がいて何もかもが満たされていた雅だったが…父が亡くなったという知らせが入ってから、この順風満帆な幸せは消え去ってしまう。突然妻からは「さよなら」と電話で言い渡され、息子も一緒について行き雅は一人になってしまった。世界が灰色になり数字も色を失い、会社を辞めてしまった雅に父の知人が尋ねて来て…父が残したある場所に来てほしいという!?その場所とはなんと、アパート兼探偵事務所だった…!?