芦辺拓・有栖川有栖・二階堂黎人が揃って絶賛!幻の本格ミステリーコミック「怪奇探偵・写楽炎」シリーズが一挙電子化。次々に巻き起こる奇怪な不可能犯罪にJC探偵(実験部)の写楽炎と後輩の「空手くん」が挑む、まさに「本格ど真ん中」の快作。数年前からミステリー作家やマニア的読者の間で話題になった同人誌コミックの全作品をお届けします。――床一面が大量の蝋で埋め尽くされたシェルターの中の死体。驚天動地の密室を解く鍵は?二階堂黎人氏がシリーズ最高傑作に推す「蝋太郎」ほか、「幽霊の刃」「死人塔」「冥婚鬼」「怪人X」の全5篇を収録。【二階堂黎人氏による推薦の言葉】 根本尚というマンガ家は、まさに奇才である。そのマンガのタッチは誰にも真似できないほど独特であり、異彩を放ち、妖気に満ちている。彼はこれまで、謎解きやトリックの解明に特化した本格ミステリーさながらの怪奇探偵マンガを、執念を込めて描いてきた。その物語の中では、血に飢えた殺人鬼や復讐に燃えた怪人が跋扈し、猟奇的な犯罪を繰り広げ、世間を恐怖に落とし入れる。だが心配することはない。名探偵が、事件の背後にある隠された秘密や動機を探り出し、数々の欺瞞を論理的な推理で解体して、アッと驚く真相を読者に提供するからだ。この作品集には、根本尚の最高傑作「蝋太郎」を筆頭に、「幽霊の刃」「死人塔」「冥婚鬼」「怪人X」という名品が収録されている。存分に、根本尚の怪奇ワールドを味わってほしい。