魔法が浸透している世界で魔法が使えない少年、ユリス・アンダーブルクは、辺境領主の息子で魔法の才は全くないものの、貴族として恥じないような生活を送っていた。それでも、魔法が使えない少年にとって、この世界は息苦しい。故に彼は考えた。「魔法が使えなくても、別の物を使えるようになればいいんじゃね?」。ユリスは体内の魔力を使い世界に干渉する魔法とは違い、空気中にある魔力を使い世界に干渉する「魔術」を編み出すことに成功する。その後、ひょんなことから『聖女』と呼ばれている少女・セシリアを助けることに。セシリアと楽しい生活を送っていたユリスだが、ある日、父からセシリアと一緒に『魔法学園』に入学しないかと言われる――。