勉強ダメ、運動ダメ、人間関係は最もダメの高校生川田。教師であり陸上部監督の小池に才能を見出されて駅伝メンバーにエントリーされる。小池監督は今一人意外な人物も入れる。川田のクラスの高見だった。高見は東大に入ることしか頭にない高校生。川田をはじめ陸上部全員が驚く。自信がなくて友達ができない川田と、友達なんていらないと言い切る高見。性格が全く正反対の二人。運動経験ゼロ、しかし長距離には天性の才能があるという点は共通している。初めて他人と同じ目標を持って練習する川田は仲間から励まされ、少しずつ自分が生まれ変わっていくのを感じる。取りあえず目指すのは市民駅伝大会。県内最強高校チームと真っ向から川田たちは対決することになる。高校駅伝県大会の前に、市民駅伝に出場する勝城高校。小池監督は山合宿を実行する。各人の短所を矯正する超合理的な練習方法で、川田の弱点の上半身の筋力不足も補われ、気が付くと強靭な肉体となっていた。馬鹿にしていた工藤も高見も川田を認めざるを得ず、信頼関係ができていく。もう7人はバラバラに走ってはいない。駅伝は各人が補い助け合う集団競技。一体感が生まれた勝城高校駅伝部はいよいよ初駅伝大会を迎える。