市橋智、23歳。仕事終わりに恋人からのLINE。今夜、ホテルのバーで待ち合わせだ。LINEの返信をしている時、来客があった。取引先の営業が、直接俺と話がしたいと社に来たのだ。応接室に入ると、俺と同い年くらいの若い男が待っていた。「市橋智さん、梶行也という名前に聞き覚えがありますね?俺は梶の息子です。親父と別れて欲しいんです、今すぐ」――父親ほど年上の男性しか愛せない智、智と父親を別れさせたい恭介、自身も父親でありながら、息子としての自分に煩悶する梶。それぞれが‘父親’への想いに囚われた、複雑な愛の物語完全版。連載時描かれなかった智と梶のその後のエピソードも収録。号泣必至の大感動BL決定版!!