オリンピック柔道銀メダリストの過去を持つ若月塊太(かいた)巡査。オリンピック期間内に起きた事件により金メダルを逃すも、その実力の高さから’幻のメダリスト’とも呼ばれ、将来を有望視される柔道家であった。しかしその大会を最後に柔道の世界から離れた塊太は、生まれ育った歌舞伎町の交番警官となり、地域の人々と交流を深めながら街の平和のために奔走する日々を送っていた。以前爆弾テロリストによるバスジャック事件を解決した塊太だったが、その組織のボスが報復のために動き始める。派出所、警視庁、馴染みの店に商業施設……所縁ある場所を次々と攻撃され、怒りと無力感に苛まれる塊太。街の交番勤務でいることに誇りを持っていた彼だが、巨悪を許せぬ正義の心に動かされ、ある決断を下す───!!蔵出し原稿15本を収録した熱血警官物語!!