「こんなことをしていて、監督になんかなれるのだろうか?」映画監督を目指す青年・波野は助監督として日々の仕事に追われていた。<br />監督を目指すことを諦めた加古川の存在、そしてシナリオコンクールで受賞した後輩・武田の存在。<br />‘才能’だけがものをいうシビアな世界で、「映画が好き」という気持ちすら揺らぎ、自信喪失しそうになっていた。<br />そんな中、実家から父が倒れたとの報が届き………