「傷モノの娘だ。<br />ちょうどよい」そう言われ、山の主である大蛇のもとに供物として嫁いだ少女ミヨ。<br />喰われるのではないかと怯えるミヨだったが、大蛇は夫婦になれたことを喜んでいる様子。<br />しかし、大蛇の愛情表現は人間のそれとは大きく異なり――異種族ゆえのすれ違いを耽美な筆致で描く、ピュアな異類婚姻譚。<br />