父を亡くし、東京を離れ、何もない田舎に引っ越してきた郁郎。<br />祖母と従兄弟の恋文と暮らすことになるが、年上の恋文は意地悪でいけすかない奴だ。<br />恋文を苦手に思う郁郎だったが、ある日彼が自分を嫌う本当の理由を知ってしまう。<br />それは、郁郎が「殺したいくらい憎いけど、世界で1番愛していた男の息子」だからだったーー。<br />切なくてもどかしい、愛しい‘愛の物語’。<br />