ある深夜、ネルのもとにふたりの子供が転がりこんできた。<br />かつて住みこみで面倒をみていた少女とその弟だ。<br />父親の死後、実業家の叔父ラウルに引き取られたが、厳しい叔父に我慢ができなくなったのだという。<br />ふたりを迎えに来たラウルは、とびきりセクシーな男性で、そしてなぜかネルを見下すような態度をとってきた。<br />――数日後、ネルの前にいきなり現れたラウルは、とんでもない提案をしてきた。<br />姪と甥の世話をしてもらいたいから、僕の家に引っ越してほしいと。<br />