広報部で働くモリーは、この4年あまり上司のジャックを密かに想い続けていた。<br />頭のなかでは、彼の花嫁になった姿を思い描きながら――。<br />ある日、広報部の打ち上げに参加したモリーは、憧れのジャックからダンスに誘われて、うっとりしながら彼に身を預けた。<br />そのとき、突然起きた客同士の喧嘩に巻きこまれ、彼女は転んで頭を強く打ってしまう。<br />大事をとってジャックの家に運ばれたモリーが目覚めたとき、彼女は信じきっていた。<br />自分はジャックの妻なのだと――。<br />