くろんの花の、蜜知る君は。
「私の知らない‘真実の私――’あなたは知っているの…?」 疾風との出会い、そして兄・氷雨の死を機に、日向は「雷火」として生家の東雲家に戻ることを決意する。
慣れない暮らしの中、唯一頼れる人は疾風のみ。
次第に雷火は疾風に心惹かれてゆくが、心の距離はなかなか縮まらずにいた。
そんな中、疾風が所持するノートに自分の名前が記されていることを知った雷火は、疾風が自分の出生にまつわる「何か」を隠しているのでは? と疑念を抱きはじめるが――…。
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