春紫苑 ?殺人鬼の母となって?
昭和24年、終戦間もない東京。
孝太郎はバラック小屋での貧しい暮らしの中、母と助け合って生活していた。
孝太郎にとっての希望は、元華族の晶子との将来だった。
就職が決まり、いよいよ晶子との結婚が現実味を帯びてきたころ、晶子は成金・大川の手に堕ちようとしていた。
金を持っている者、狡猾な者たちに翻弄されていく孝太郎は世の不条理を嘆いて──? 戦後の混乱期を生きる母子の運命を描く表題作ほか、野口英世とその母の愛など「家族の愛」をテーマに贈る4作を収録!!
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