「花が綻ぶようとは 正に君の笑顔のことを言うのだろうね」女中として働くきぬはある日突然、’変わり者’で有名なひと回り年上の言語学者・眞富五百里の元に嫁ぐことに。<br />帰る家もなく、さらに’出戻り’であることに劣等感を抱くきぬは、見も知らずの相手と夫婦としてやっていけるのか不安なまま、五百里とのぎこちない結婚生活が始まって――? 不器用なふたりがゆっくりと愛をはぐくみ、かけがえのない存在になるまでを描く大人の純愛恋物語。<br />