今日も明日も明後日も。<br />何も起こらないから、美しい。<br /> 道行きを見届けた人々へ贈る、ふたりからの平凡な日々の手紙。<br />朝と夜の宵に生きるが故に、辛苦の道行きを歩いたふたり。<br />その道程の中にも描かれぬ煌めく日々があった。<br />嵐のさなかに訪れる、心地の良い時間。<br />何も起こらない、常の日こそ――。<br />朝と夜――その深い断絶の宵に佇んだ、ふたりの御伽話。<br />その番外。<br />