不安、嫉妬、憧憬――少年期の一瞬一瞬のきらめきを閉じこめた物語。<br />エリート音学校に通うカナリアは学校一美しい声を持つ天才児。<br />誰もがうらやむ才能に恵まれながらも、同級生のピアニスト・ナイトにコンプレックスを抱いていた。<br />周囲の期待に応えるように歌う自分とはまるで違う、心のままに鍵盤を弾く姿。<br />そんなナイトに毎日好意を伝えられ、カナリアの心は複雑に揺れて…。<br />