かつてカリスマ的な求心力で伝説のバイクチームを率いていた哲也と10年の時を経て両想いになった寅之介。<br />ずっと心に蓋をしていた身としては、憧れて、追いかけて、恋い焦がれた相手から急に距離を詰められて、どうしていいかわからない。<br />冷たくしたいわけじゃないし、喧嘩したいわけでもない。<br />ただ対等に隣に居るための方法がわからなくて――――…