6年ぶりの兄の帰郷。<br />大学進学とともに家を出て、一度も帰省しなかった兄との再会に、距離感がつかめなくて緊張する宏太。<br />…しかし、兄からの突然のキス。<br />宏太は思い出した――オレは前から、ずっと前から、兄ちゃんのことが好きだった。<br />幼かった嵐の日、小さな手で兄にすがり、必死に唇を押し付けた。<br />兄弟であるかぎり、恋をしてはならない。<br />でも、もう抑えられない――。<br />