心に刻む名曲とともに、巨匠・立原あゆみが綴る、男と女の愛のエレジー。<br />最終巻。<br />──愛し、愛された姐さんの死の夜。<br />通夜に列席もせずにあてどなく彷徨う主人公・地見亘・通称ジミー。<br />降りしきる雪の夜の、一夜の出来事として綴られる人間模様と悲恋。<br />そして悲しみの終着点。<br />全体を包む死の匂い。<br />生への執着無き時の中、まさに消え往く灯火の一瞬の輝きを見る。<br />
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