「あでやかな上臈(じょうろう)が黒髪を乱しながら悶え苦しんでいるのでございます――」時は平安時代。<br />天才絵師と謳われる良秀は、大殿様から「地獄変の屏風」を描くよう命じられる。<br />実際に見たものしか描けないという彼は、地獄絵を完成させるため、業火に焼かれ悶え苦しむ女を見たいと訴えるが…!?芸術に対する究極のエゴイズムを描いた『地獄変』と、人間社会を痛烈に風刺、批判した『河童』。<br />芥川の心情を色濃く反映した傑作2編を漫画化!!