定年後、妻に先立たれた恵一郎。<br />亡き妻が遺したのは、ちいさな一匹の猫・ちょこすけと、彼には内緒でこっそり書いていたブログ――。<br />そこに書かれていたのは、生前、夫とやりたかったことや、彼女の想いのありのまま。<br />ブログを見た恵一郎は、亡き妻の想いを辿る決意をすることに…。<br />さみしさを分け合い、うれしさも分かち合い、共に日々を生きる。<br />これは、2人きりの家族になった一人と一匹の、懸命でまっすぐな日々を綴った物語。<br />