多誌で活躍中の人気作家みやのより先生が描く、箱庭系和風ファンタジー。
ここは異世界・妖怪の住む街――。
ムギは半妖半人で天涯孤独。
人間の血が流れていることで妖怪に襲われる危険と隣り合わせの中、いつかこの街から逃げ出したいと考えていた。
妖怪の婚約者から定期的に’食料’として運ばれてくる生きた人間を利用して逃亡を企てるが、いずれも失敗してしまう。
ただ、今回運ばれてきた少年は今までの人間とは少し違っていた。
人間の世界に向かう少年・貴央と、ムギは今度こそこの街から抜け出す決意を固める。
「妖怪であることを証明できなければ ワタシは食べられてしまうんです」――少しでも人間の匂いがするというだけで、この街では妖怪の餌食になる。
貴央がこの世界に来る前にも、何度か別の人間と逃げ出そうとしていたムギ。
以前 ’修（おさむ）’という少年と人間の世界を目指したが、無計画がたたって修は妖怪に食べられてしまった、という過去を語る。
そのあとも何度か人間と逃げ出そうとしたが、いずれも失敗し犠牲者は増えるばかり。
自責の念に駆られるムギに対し、貴央は希望を失っていないようで…！！（※本電子書籍は『comicGAGA VOL.6』に収録の『妖街ヱスケイプ』と同内容です。
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