美大の彫刻科で学ぶ相馬和希は、ある日突然建築科の矢吹圭太に声をかけられ、以降、なにかと懐こく構われるように。<br />遠慮が無く本能に忠実な矢吹は和希とはまったく違う性質だったが、その分物事の本質を見ているようで、双子の弟の才能に対するコンプレックスと、自分の進むべき道への違和感に惑い揺れる心を抱えた和希は、やがて矢吹の存在を受け入れている自分に気づく。<br />だが、そんな中突然矢吹に「ラブな意味で好きだ」と告白され……。<br />