美大生の黒須景一朗はある日、電車に傘を忘れた男を追いかけ、終電を逃してしまう。<br />その男は同じ大学に通う、新進気鋭の芸術家として有名な弓狩呼人だった。<br />黒須は弓狩に誘われるまま、弓狩の部屋に泊まる。<br />以来、弓狩に興味を持った黒須は頻繁に弓狩の家を訪れ、絵以外には無頓着な弓狩の世話を焼くようになる。<br />しかし、黒須は次第に弓狩に対して特別な感情を抱き始め……。<br />