「君は大きくなって少し変わったね。<br />昔よりいじっぱりになった。<br />小さい頃は天使みたいにかわいかったのに。<br />」たったひとりの家族だった父親の葬儀の日、ハルの前にやってきたのは、青年弁護士・瀬尾だった。<br />天涯孤独、そのうえ借金のかたに家も失ったハルに瀬尾は同居を申し出た。<br />どうしてそんなに親切にしてくれるの? 素直になれないハルだったが……?