きみにあげる。
僕がふつうだと思っていた気持ちはふつうではなかったから。
俺はふつうじゃないからふつうに暮らしてはいけないと思ったから。
ある嵐の日、恋人の裏切りで借金を背負った諒一があてもなくさまよっていると、一軒の茶屋に辿り着いた。
独特の雰囲気を持つその茶屋で店主の若い男・蓮にお茶を差し出され、お茶の温かさと蓮の言葉に忘れかけていた感情が溢れ出す。
タダ飯代わりに雑用を手伝いながらの居候生活を送ることになった諒一は、蓮に惹かれる一方で、蓮の抱える過去と境遇を知り、力になりたいと思うが……?
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