ある冬の寒い日、病弱の母と二人暮らしの猪瀬東の家に、一人の男が訪ねてくる。<br />昔の猪瀬家の使用人で今は金貸しをしているという松岡末治は、困窮する母と東に援助を申し出る。<br />最初は不信感を抱く東だったが、松岡はかつての恩を返したいだけだと告げる。<br />そんな松岡に徐々に惹かれるようになる東。<br />しかし、松岡はいつまで経っても一線を画す態度で…?生まれも育ちも異なる二人が共に巡る春夏秋冬──