抗争の最中、真誠会若頭の矢代は百目鬼の部屋で向かい合っていた。<br />百目鬼への想いから目を逸らしていた矢代。<br />矢代を守りたいと思っていた百目鬼。<br />ふたりは互いに強く意識しつつも、これまで一線を越えないよう気持ちを堰き止めていた。<br />けれど、追いつめられた百目鬼が矢代に気持ちを告げたとき、それまで保っていたバランスが崩れてしまう。<br />自分に大事なものができてしまう、失ってはいけないものができる──矢代が選んだ道は……!?