きみはノルン
女神ノルンにでも運命を変えてもらうんだな…子どもの時からシスターこと石飛静里と、ミューナこと石飛美宇奈の姉妹に手こずらされていたアントこと佐和安人(さわ やすひと)は、ある日近所に住む占いのおじさんにそう告げられる。
時は過ぎ、高校生になった安人だが、相も変わらずシスターとミューナに振り回される日々。
そんな中で、アントは昼間は真面目な高校生、放課後は友人の大纒全と共に学校近辺の怪奇現象を調査するアルバイトを行いながら、いつか女神ノルンに出会える日を夢見ていた。
シスターの友人で、古い温泉宿を営む水無月京美(みなつき きょうみ)に招かれたアントたち。
その温泉には幽霊らしき人影や夜中の物音などの怪現象が続き、更には空を駆ける魔物の群れ、飛天魔軍を見た者までいるという。
調査を始めるアントはやがて神話の世界に詳しい京美に美と豊かさの女神、フレイヤのイメージを重ねてゆく。
そんな中、叔父に言われ魔除けの燈明をあげに行った京美たちに襲いかかる影…そして突如現れる飛天魔軍!過去、現在、未来を紡ぐという女神ノルン。
それを追い求める旅の最後にアントが辿り着いた先は…?!女神ノルンに憧れる高校生とそれを囲む友人たちの織り成す青春ファンタジー最終巻!小山田いく先生の当時の単行本コメント『神秘的なものにひかれる心、怪異を恐れる心…。
それはアニミズムという、自然現象全てが、神や霊の力で左右されるという、大変原始的な考え方のなごりだと言います。
しかし原始的であるがゆえに、ある意味でなくてはならない考え方なのではないでしょうか?その心をなくした時、人間自身が魔物になって、歴史までも恐ろしい怪談にしてしまうのではないでしょうか?』
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