昭和初期。<br />特高に囚われた作家・白井は、国崎から取り調べという名の拷問を受ける。<br />国崎は、かつて見た白井の笑顔の意味と、自分が白井へ向ける想いの正体を理解できぬまま、白井を犯し続けるが…。<br />衝撃作「虜囚」ほか、女と男ふたつの性を合わせ持ちながら奔放に生きる香織を描く「ぼくはね」、久しぶりに再会した幼なじみたちの物語「歩け歩け」を収録。<br />