デリンガー家の兄弟(単話)
静寂のなかの、青い目と赤い唇。
屍のそばの、生命の鼓動。
彼の悲しみ方は、なんと――美しくて、艶めかしい。
舞台はドイツのミュンヘン。
スウェーデン人のリオは留学のため、デリンガー家へホームステイにやってきた。
そこに住んでいる美しき兄弟ヴェルナとエルヴィン。
弟のエルヴィンは無口で表情を変えない青年であるのに対し、ヴァルナは年下とは思えないほど、知的で優美な上品さを持っていた。
リオはヴェルナの佇まいに惹かれていく。
だが、デリンガー家の兄弟には誰にも言えない秘密があった……。
それを目撃した日から、リオの生活は一変する―!歪な関係の兄弟とそれに惹きこまれていくリオの官能的でありながら、抒情詩のような優美さを持つ物語が、今ここに開演する……!
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