時は明治。<br />花屋の一人娘である深雪(みゆき)は、身分差も何もない『自由恋愛』に憧れを抱いていた。<br />そんな深雪は貿易商の青年・篠崎(しのざき)に好意を寄せていたが、家柄も良くどんな人にも優しい篠崎とは自分は釣り合わず…そして一人娘である自分はそのうち親の決めた相手と結婚するだろうと篠崎への恋心を潜めていた。<br />しかし、ある日身売りと勘違いされた深雪を助けに現れた篠崎から思わぬ言葉を告げられて…。<br />