ある雨の日俺は、まるで捨てネコ同然のアイツを拾ったんだ―。<br />自分の過去も、名前すらもわからず、声も出ないアイツが、何をするワケでもなくただそこにいる。<br />それだけで独り暮らしだったおれには心地よかった。<br />しかし、ある日アイツが俺に…。<br />