不思議な力を宿す血を持つ青年・舞鶴が、その血を少年・亀之介の左腕のアザに垂らすとき、「剣」は現れる。<br />その剣に斬れぬものはない――たとえ相手が、人の悪夢に潜り込み、心まで喰い尽くす「獏」であっても。<br />兄妹、親子、想い人――。<br />哀しみや切なさのあまり獏に取り憑かれた人々の心を、二人組の獏屋が解きほぐす、幻想ファンタジー!