町はずれ、深夜の森。<br />人生に終止符を打つべく、首に縄をかけた西田さとる(46歳)と棒居模羅流(19歳)。<br />その偶然の出会いが《ふたり》の新たな始まりとなった――。<br />これは、『生きた証』を残したいと迷走する男たちに捧ぐ讃歌の物語……のはずである。<br />