主人公、藤崎香苗は公園の温室で、同じ学校に通う牧野響のヴァイオリンを弾く姿に一目ぼれをしてしまう。<br />それからふたりは毎日のように温室で会い、香苗の想いが通じたかに思えたが、あることがきっかけで響の態度が一変する。<br />優しかった響に憎まれ、ひどく扱われても、響を想う気持ちを止められない香苗は……。<br />愛と憎しみが錯綜する束縛愛の極致。<br /> ※本コンテンツは単行本「彷徨う愛と儚い祈り」を分冊したものです。<br />