「僕が触れるところ、すべてそこが世界になる」。<br />生まれつき目の見えない青年、一太郎はそのハンデにめげることなく、明るく穏やかに生きる。<br />人生何をやってもうまくいかない、少々厭世気味の女の子、ちはやはある日、駅のエスカレーターで一太郎の白杖をあやまって蹴り落としてしまう。<br />ふたりはやがて心のすき間を埋め合うような仲に…。<br />見つめあえなくても確かな繋がりがそこにある。<br />漫画界の名匠、さそうあきらが描く切ない恋愛物語。<br />