今、きみを救いたい
青矢(せいや)の幼なじみでもある紅美(くみ)は小学生の頃、何者かに性的暴行を受け、その時の曖昧な記憶に今も苦しんでいた。
ある日、犯人らしき男が再び紅美の前に現れる。
その姿を見た瞬間、恐怖の底へ突き落される紅美。
当時のことを思い出せない紅美は本当のことを教えてほしいと青矢に懇願するも、答えは得られなかった。
徐々に精神的に追い詰められていく紅美は白帆(しほ)にも辛くあたる。
しかし、白帆はわかっていた。
紅美は青矢を困らせることで自分に振り向かせようとしている。
愛をぶつける愛し方しかできないことを。
それはまた、透(とおる)も同じだったからだ。
そして、この間にも魔の手は伸び始め、紅美と青矢の愛娘・小桜里に狙いを定めていた。
紅美、青矢、白帆は小桜里を守れるのか……?
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