子どもの頃の思い出を振り返る、いわゆる「あるある話の漫画」……と思ったら、そうじゃない。<br />3人の子持ちである著者の視点は、「子ども時代の自分を、父親はどう見ていたのか」「我が子を、父である自分はどう見ているか」と常に往還していく。<br />単なる懐古趣味ではない、大人になってから分かる「子を思う親の心」を踏まえた普遍性のある物語。<br />ノスタルジックな中に、センスのある笑いが光る。<br />あえて大風呂敷を広げるならば、本作は「令和時代のちびまる子ちゃん」!