あなたを、呑む。
「最悪の出会い」だった雫と香坂。
しかしそんな二人は偶然の再会を繰り返す。
二度目の再会は電車の車中。
会社で嫌なことがあった日の帰り道、混雑する車中でファンデーションをサラリーマンのスーツにつけてしまった雫。
振り返ったその男が香坂だった。
同じ駅で下車した二人。
クリーニング代を支払いたい雫は香坂を追いかける――。
そんなきっかけで二人の会話は少しずつ深まり…。
雫が初対面のときとは違う印象を香坂に持ち始めたころ、香坂は雫に言う。
「色が白くて不健康そう。
弱ってるように見える」。
その言葉を聞いて、雫は過去に同じように言われたことを思い出す。
あの、優しくて暖かい笑顔と狂おしい愛情、凄惨なDVの日々――。
※分冊版5〜8巻を収録
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