大正諸恋ノスタルジー〜文豪と女たちの恋煩い〜(単話)
津山譲(つやまゆずる)24歳。
その容姿は、気怠げかつ官能的な佇まいであり、道行く女性たちはみな頬をぽうっと赤らめて見とれてしまうほどの美青年。
そんな彼は、義父である文豪「吉川喜一郎」の支援を受ける形で、’小説家’ としての階段を着々と歩んでいた。
そんなある日、行きつけのミルクホールで一人の女給に声をかけられる。
彼女はよほど勇気を出していたのか、真っ赤な顔で震えながらシベリアを差し出してきた。
その刹那、ふとした閃きに誘われるがままに譲(ゆずる)は声をかけた。
「僕の女になりませんか?」。
これがまさか、燃え上がるような恋になるとは露ほども思わずに――――。
その美貌と才覚でのし上がっていく若き小説家「津山譲」と、彼を取り巻く様々な女たちとの愛憎劇が始まる!
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