夕の星のエイリエルと、明けの星のエアリアン。<br />金の星二つは、昼と夜のあわいに天空で巡りあう。<br />二つにして一つなる者は未だ互いを知らず、一つの詩を生むこと適わず。<br />そは我が生命、我が魂の半身……。<br />木々のさやぎ、風の声、泉のつぶやきにまじりあって、切れ切れに呼び声が届いてくる――。<br />(C)中山星香(プリンセス・秋田書店)